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ドッグヴィル
■ストーリーについて

人間の醜さ、愚かさが恐ろしい。怖いよ。

何が怖いって、ニコールキッドマン扮するグレースと、かつて友達になった村人の変貌が怖い。
女たちからは男を取られたを逆恨みされ、大切な人形を壊され、
子供たちからは石を投げつけられ、
男からは回される。それも毎日、毎日。
慈悲深いグレースは来る日も来る日も過酷な労働といじめと体罰とレイプに耐える。

すべてはほんの些細なすれ違いから始まる。

誤解から村人が恐ろしく変貌していく。
グレースを誤解する人が一人増え、また一人増え、
グレースにいたずらする人が一人増え、また一人増えていく。
いつしかそれが村全体になっていく。
それが、線だけで描かれたこの映画のすごいところ。惨事が身近な至るところで怒っているのに、誰一人気づかないというのが、これでもかってほど表現されている。
村人の一人にとってみれば、グレースにしたことは、ほんの少しの罪悪感しか抱かないことかもしれない。
でも、グレースにとってみればどこに行っても、誰といても、苦痛を与えられてしまう、それが小さな村『ドッグヴィル』なのだ。

でも、ふと自分の身に置き換えて考えてみると、自分が村人側だったら絶対しないなんて言い切れないかも。
小さな集団で、そこしか知らずに生きていたら、誰も何が事実で何が正しいと教えてなどくれなかったら、
もしかしたらよそ者を信じられず、排除しようとしてしまうするかもって思ってしまう。
このストーリーの一番怖いところは、まさにここだと思う。
だいたい、いじめとか差別ってこういうものだよね。
程度の差があるにしても、どんな集団でも起こりうるいじめの縮図を見せつけられたって感じ。
だから、リアルで見てて心が痛む。

■ラストについて

権力を手にしたグレースがもう一度その土地に立ち見渡したとき、村は冷酷な醜い愚かな化け物だらけに見えたことだろう。
「この村は地球上から消えるべき」と言い放ち、グレースは彼女自身のために地球上から村を消す。
ぞっとするけど、炎に包まれた村を見て心が晴れやかには決してならない。グレースの体と心に傷や痛みが残るように、見ている人の心にも痛みが残る。
ううう、痛い。

監督:ラース・フォン・トリアー 2003年 デンマーク
# by yasagure.yasako | 2004-11-27 04:27
うる星やつら vol.11
映画じゃないですが、
「さよならバイバイ夏の日々」
号泣ものです。
友達に言われて見たら、涙が止まりませんでした。
ラムちゃんがいなくなって、あたるがボロボロになっちゃって、「ラム~」って叫んでる姿、
涙なくしては見れません。
喪失感、後悔とか思いっきり感情移入ものです。
# by yasagure.yasako | 2004-05-21 04:06
およう
秋田から上京し、モデルとなって人気を博し、竹久夢二、伊藤晴雨ら、多くの芸術家に愛された女を描いた作品。時代背景は、大正時代で、原作は団鬼六。

■ストーリーについて
美術学校の裸婦モデルで人気がでていた主人公おかねは、伊藤晴雨という画家と出会う。彼の作品は、淫らに縛られてしまう女の絵。
おかねは縛られ、描かれ、彼に言う。
「はずかしかった。全部見られたような気がした」と。
晴雨はおかねのとりこになった。
おかねはもともと男癖が悪かった。いろんな男と関係を持っても、誰の子かわからない子を身ごもっても(流産しちゃうけど)、それでも晴雨は、そんなおかねをすべて受け止めた。

晴雨と暮らし始めて3年、有名な竹久夢二に見初められ、おかねはあっさり夢二のところに行ってしまう。
夢二は、元の恋人の死から絵が書けなくなっていた。おかねは「およう」と名を代え、夢二のモデルとなった。しかし、女癖の悪い夢二と一緒になったおかねは、決して幸せではなかった。次第に夢二はモデルとしての自分を好きになったのか、自分自身を好きになったのかわからなくなり、夢二のところから出て行ってしまう。

■感想
およう(おかね)が娼婦として働いて、秋田にいられなくなったのに、
裸婦モデルという、娼婦と紙一重のようで、「芸術」という枠組みで美化された世界で、
いわゆる玉の輿につくわけなんだけど、
当時の「男に愛されるのが女の幸せ」って感じの女の生き様や
夢二の画家としての葛藤や芸術家とモデルの危険な関係みたいなのが
ありありを感じられた。

自分がどういう女であるか、理解してくれ、受け止めてくれる男より、
自分が魅力を感じる男に理解されたい、愛されたいと思う
それがおようだったのかもしれない。

でも、自分が愛する人が、自分を理解してくれて、愛してくれるって奇跡だよね。
結婚したからって、一緒に住んだからって、理解されるかわからない。
愛され続ける保証はどこにもない。
どう生きたいかを貫くには、自分にとっても辛すぎる。

監督: 関本郁夫
# by yasagure.yasako | 2004-01-10 02:51
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